2019年9月14日初秋、新潟と福島の県境の秘境に位置する奥只見湖、尾瀬、田子倉湖・日帰りツーリングに行ってきました。
2つの湖は屈指の峠越え、急カーブの連続でしたが、特に奥只見湖(通称:銀山湖)に向けて走る、6月中下旬から11月中下旬しか走れない豪雪地帯を抜けるR352のダイナミックな絶景が素晴らしく、断崖絶壁を走る緊張感を感動が上回る絶景ルートです!
先週の蓼科&美ヶ原スカイラインツーリングで解放感満載のスカイラインツーリングにはまりそう~、というお話をしました。
R352はスカイラインという呼び名はないものの、ルートの高さ、山々の風景、広がる空のダイナミックさは度肝を抜かれました~。
今回のツーリングは奥只見湖から入り、日本を代表する自然の中を走る尾瀬エリア、福島の山間部と田んぼを抜ける快走ルート、最後に田子倉湖越えの峠ルート。
<前編>は奥只見湖までのダイナミックな旅程を綴ってます。
朝6時に埼玉自宅を出発、19時帰宅の高速片道200キロ、峠越えを含む秘境ツーリングで200キロ、往復600キロのロングツーリングでしたが、度肝を抜かれた感動が付いて回る心に残るツーリングとなりました。(疲れましたけどね。。。(苦笑))
長い高速距離と自然の中を走る峠ワインディングはツアラーとスーパースポーツ系の高いバランスのCBR650Rツーリングにはもってこい。(高いバランスの中でも最大難易度ツーリングだったかも。。。)
リターンライダー・大型初心者としては、ある意味、「修行」のようなツーリングでした(笑)。
走り切ったCBR650Rにもお疲れ様~、を本気で言ったほどです(苦笑)。
そして、今回のツーリングの感想を一言でいえば「日本の自然、半端ない!」
秘境「奥只見湖」屈指の峠越えツーリングMap
Ⓐ所沢IC
Ⓑ谷川岳PA
Ⓒ小出IC
Ⓓ駒の湯温泉郷
Ⓔ銀山平(奥只見湖入口)
※地図タイトルのⒸからⒺがすごく短い。。。ⒶからⒸまでの関越ルートが圧倒的に長いですが、ⒸからⒺのR352がツーリングの主役です!
ちなみにⒸからⒺを拡大するとこんな感じ。(さらに地図を拡大すると青線右斜め上に現れるr50が後ほど出てくる奥只見湖までの近道「奥只見シルバーライン」)
新潟小出インターへ。温度差を実感する200キロ移動。
朝6時に埼玉自宅を出発、いつものように所沢ICから関越へ、上里SA、赤城高原SAで休憩です。
三連休初日ということもあり、大勢のバイカーで賑わってました。
ぐんぐんと関越で標高を上げ、気温が明らかに下がってきたため、関越トンネル手前の谷川岳PAで着替え休憩をとることに。
規模は小さいですが、自然に囲まれた谷川岳PA。
リターンライダーを始めて、初の関越・月夜野IC以遠エリア。どんどん走行距離を延ばしている実感があります。
フルメッシュジャケットとハーフメッシュジャケット
ちなみに着替えの件。
予報で魚沼市30度でしたが、新潟の山間部ツーリングということで、夏のKUSHTANI フルメッシュジャケットではなく、Komine ハーフメッシュジャケット&クールシャツにしてみました。
が、赤城高原SAを出発してから、体感温度がどんどん下がり、ランニング用の薄目のパーカをハーフメッシュの下に着こむことに。
今夏お世話になりました。KUSHITANI フルメッシュパーカジャケット
フルとハーフの差を実感。Komine ハーフメッシュジャケット
フルとハーフのメッシュジャケットには涼しさの差があります。
フルメッシュジャケットは全身で風を感じられますが、ハーフは写真の通り腕の内側と上半身の脇がメッシュになっており、部分的でもそこから入ってくる風が真夏では暑いが、少し涼しくなる晩春と初秋に合います。
酷暑の夏とその前後の春秋のジャケットで悩みそうだったので、ツーリングをより快適にするという観点で、両方揃えて正解でした。
ハーフメッシュはソフトからハードプロテクターに変わるのもメリットです。
谷川岳PAを出ると、すぐに関越トンネルに入ります。
標高が高く、距離11キロ(国内2位!)のトンネルは寒くなるイメージでしたが、外気自体が寒いため、それと比べると中は暖かく感じました。
湯沢~小出ICの高速区間は真っすぐ&爽快感満載ルート
関越トンネルを抜けると、山間部に囲まれ、緩やかなカーブも多いトンネル手前とうって変わって、山々を遠くに眺めつつ、真っすぐで解放感のある快走&爽快高速ルートが続きます。
学生時代にスキーでよく訪れた湯沢、上越エリアが懐かしい~。
風景を眺め、感慨に浸りながら、高速を走っていきました。
さすがに高速沿いではバイクは停められないので、写真はありません。🙇
このおよそ50キロの快走&爽快ルート区間は、ゆったり走りながら風景を楽しみたい高速エリアです。
屈指の峠越え!壮大景観の「R352」
9:30に小出ICに到着、自宅から200キロ、3時間半も走ったか~、と「思えば遠くへきたもんだ~♪(by 武田鉄矢)」のフレーズが。。。古い。。。
しかし、ここからが本番。その本番に備えて、小出IC出てすぐのセブンイレブンで缶コーヒー休憩とすぐ近くのGSで給油。(ちなみにここから100キロほどはGSは皆無なので給油マストです)
この小出ICから奥只見湖まで31キロですが、ダイナミックに表情が変わるR352。すごかった。。。
先ずは魚沼市の快走ルート
小出ICを降りてしばらくは直線が中心の快走ルートが続きます。
道の両側には米どころ「魚沼市」を感じさせる田んぼが。
埼玉とは違い、秋の色になり始めているところが200キロ移動の旅情を感じます~。
田園風景から上り坂が始まり、少しずつ山間部へ。
おまけ:「銀山湖」について
ちなみに奥只見湖へは、うねうねと続く屈指の峠ワインディングではなく、直線が中心の「奥只見シルバーライン」というトンネルで行くと近道になりますが、バイクは走行禁止。。。(Map内二つ目の地図を参照)
趣味のルアーフィッシングで20年ほど前に銀山湖(釣りモードになると、銀山湖と呼んでしまいます)に訪れた時に走りましたが、トンネル天井から水滴、雨のような水が流れ出ていた記憶があります。
国内屈指のダム湖・銀山湖には昭和30年代に1m近くの大岩名(イワナ)が発見され、山女(ヤマメ)が巨大化したサクラマスが釣れる、フィッシャーの間では超希少性の高い秘境であり聖地です。故開高健が足蹴く通った湖としても有名。
その代表的な写真があります。「拳が入るほどの口を持つ大岩名」アートフィッシング社HP
それから乱獲が始まり、今では大岩名は幻。。。
この標高が高く、巨大な湖は乱獲防止のためにボートの持ち込み禁止になっており、自然を大事にする湖の代表格です。
僕の釣果:30~40㎝の岩名5匹、サクラマス0匹。。。
このイメージと山奥に入っていくワイルドなトンネルを抜けて行き着くルートによって、「秘境」感が醸成されてます。
そんな記憶を思い出しながら、トンネルルート入口を横目にどんどん進みます。
しばらく走っていくと、山間部の森林ルート・1.5車線になってきました。
この山奥の自然を感じさせる風景には合わない?CBR650Rショットです。
ここで感じ始めた自然は「序の口」であったことを、この後に思い知らされることになります。
いよいよ始まった屈指の峠越え、断崖絶壁ルート
うねうねと急カーブが続き、標高を上げていく駒の湯温泉エリアを走っていきます。2車線と1.5車線が混ざっている中で、視界が開けるエリアに到達。
ここで一発目の度肝を抜かれます。
距離はあるけど、迫力のある巨大な山々の風景。 (100名山・越後駒ケ岳を望む)
すごく高い位置を走っている実感があるワインディングルート。(高さが表現できていない~)
三連休中の国道なから、奥只見湖までバイク1台、車3台ほどしか会わず、そのことも自然の奥地・秘境を感じました。ちょっとした駐車スペースでのCBR650R一台ぽっちのショット。
いよいよ本格的1.5車線の断崖絶壁ルートが始まります。
少しアングルを変えて、遠くの山々を望む。。。
ダイナミックな自然の風景に感動しつつも、同時に感じている断崖絶壁ルートを走る緊張感。
この緊張感を伝えるのが難しい。。。
さらに登り続けたところでスペースの無い道路右側にバイクを停めて写真タイムです。
バイクの脇から見下ろしてみると。。。
断崖絶壁感、これでも伝わらないなぁ。。。
伝えられるとしたら、対面の山からこのルートを捉えるしかない!と思い、検索したら、ありました!
尾瀬の向こうにある檜枝岐温泉にあります「せせらぎの宿 尾瀬野」さんのHPのお知らせページ内、2つ目・3つ目の写真。
ぜひご覧ください~(ページがクローズしたらごめんなさい)。せせらぎの宿 尾瀬野さんHP
断崖絶壁ルートを走っていくと、秘境・豪雪地帯を象徴する施設が現れました。「スノーシェッド」です。
雪崩や落石を防ぐためのこの施設が、今回のツーリング200キロでいくつあったか???数え切れません。
しばらく走ると、山の風景ではなく、遥か遠くを見下ろせる風景に出会い一枚。というか山よりも上に来た、ということか?
よく見ると、写真中央に先ほどから続く、断崖絶壁ルートエリアを発見!小さくてごめんなさい!
こんなに断崖絶壁ルートを走って来たのか~、と緊張感と達成感(まだまだ続きますが)が混ざった何とも言えない感情が沸き起こってきました。
さらにポジティブな感情になりつつ、事故ったら終わり、の緊張感を持って、ブラインドも多い1.5車線カーブを時速30~40キロに抑え、走っていきます。
峠超え、奥只見湖までのR352は1~1.5車線ルートですが、路面状態はまずまずで、要所要所に道幅が太くなっている箇所(名称忘れました)があったのは安心材料。
R352は酷道にあらず!です。
さらに越後駒ケ岳を望みながら走る絶景ルートを走っていくと、駒ケ岳への登山口がある標高1000m超「枝折峠」に到着。トイレもあったのでトイレ休憩です。
駐車場一杯に車が停められており、ぎりぎりバイク一台が停められる場所に駐輪。
ここの眺望も抜けており、連なる山々の壮大な景観が見れました。
奥只見湖の入り口エリアにある銀山平まで7キロと10キロを切ったことを確認しつつ出発です。
ここまで来るとかなり登って来たのか、さらに眺望が抜けるルートになります。
まぁ、ここまでの絶景でお腹いっぱいでしたが、まだまだ(苦笑)。
そして少しアングルをずらすと、これまで走ってきた断崖絶壁ルートを確認。しつこいようですが、R352の壮大さを伝えたく。。。
道の先を見るとまだまだ続きます。
枝折峠先の絶景峠ワインディングを越えて下りきると真っすぐな道になってきました。奥只見シルバーラインの出口を横目に走り、奥只見湖に到着~。
旅の最初に難関ルートを走破した充実感いっぱいの気分です。
小出ICを出て、奥只見シルバーライン利用なら、GoogleMapによると25キロ・39分ですが、今回のR352屈指の峠越えルートでは33キロ・53分と大幅に長くなります。
「思えば遠くに来たもんだ~♪」第二弾。
奥只見湖からも日本の自然堪能ツーリングは続きます!
〈後編〉奥只見湖ギザギザワインディングから日本の自然代表・尾瀬、福島快走ルートパラダイス、峠ワインディング第2弾・田子倉湖超え、はこちら。
リターンライダー・大型初心者、地図男(ちずお)、でした。
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